不動産営業として店舗の仲介をしたお店によく開業後も食べに行きます。その際その後でお客様から開業時にこうしておけばよかったという話を聞くのですが、よく挙げられるのがクレジット決済。
違いや導入方法がよくわからないからと導入を後回しにせず、最初から導入すればもっと売上が出せてたんじゃないかという話を聞きます。
新規開業は、物件の選定から融資の取り付け、内装工事の手配、飲食店営業許可、風営法や消防手続きなど…etc
やることが非常に多く、クレジット決済システムの導入は後回しにされることが多いです。
飲食店の中でも焼鳥屋は、未経験で異業種から開業されることも多く、複雑なクレジット決済システムを選定するのが難しいという声がよくありました。
また、既存店の場合は、常連さんは使わないから導入しないという店舗も多いですが
新規のリピート率の低下を招くので長期的には良くありません。
クレジット決済の手数料を気にされる方も多いですが、焼肉屋の場合は、顧客単価が上がりやすく、手数料以上の売上になる店舗も少なくありません。
今はネットで数日から1週間程度で無料で導入できる決済システムが多いので
どなたでも簡単に導入することが可能になっています。
ただ数が非常に多いのと導入費用や入金サイクル、利用できるまでの日数が異なるので
今回は、おすすめのサービスをまとめてみました。
新規開業予定でご検討中の方や既存で営業中の方もぜひ導入をお考えの方もぜひ導入の参考にして下さい。
目次
焼肉屋の営業にクレジットカード決済やQRコード決済のキャッシュレス決済は必要?不要?
近年、日本国内でキャッシュレス決済の普及が急速に進んでいます。
スマートフォンを使った支払いが当たり前になりつつある今、飲食店業界でもキャッシュレス決済の導入は欠かせないものとなっています。
特に、回転率が重要な焼肉屋では、キャッシュレス決済を導入することで、支払い手続きの効率化や顧客満足度の向上が期待できます。
経済産業省
焼肉屋でのキャッシュレス決済導入のメリット
- 会計のスピードアップ
- 現金での支払いに比べ、キャッシュレス決済はスムーズに行えます。会計にかかる時間が短縮され、顧客の待ち時間を減らすことができるため、テーブルの回転率が上がり、売上アップが期待できます。
- 感染症対策に貢献
- 直接的な現金の受け渡しがないため、衛生的であり、感染症のリスクを軽減します。これにより、顧客の安心感が高まり、リピート率の向上にもつながります。
- 多様な決済ニーズに対応
- キャッシュレス決済には、クレジットカードやデビットカード、電子マネー、QRコード決済など、さまざまな種類があります。多様な決済方法に対応することで、顧客の利便性を高め、来店を促進します。
- 現金管理の負担軽減
- 現金の取り扱いが減ることで、レジ締めや売上の集計が簡単になります。これにより、スタッフの業務負担が軽減し、より効率的な店舗運営が可能となります。
キャッシュレスの普及に伴い、最近だと若い世代は現金を持ち歩かない人も増えてますし
特別な日に利用されがちな焼肉屋の場合は、クレジットカードを利用できることで安心して注文ができるので顧客単価アップが見込めるでしょう。
またPayPayユーザーは、ポイント還元を楽しみにしているのでPayPayが使える店舗を優先的に使う傾向があるので
周辺にPayPayを導入している店舗が少ない場合は、差別化できるかもしれません。
時代の流れに合わせてキャッシュレス決済導入は必須だと思います。
一見複雑に見えますが、今は費用を抑えて簡単に導入出来て操作も簡単なのでこの機会に挑戦してみて下さい。
STORES(ストアーズ)決済
サポートが手厚く新規開業の方に根強い人気なのがSTORES(ストアーズ)決済。
ネットショップを簡単で作れることで有名なSTORESは、実は実店舗向けのキャッシュレス決済もやってます。
固定はかからず、導入費用も条件を満たせば無料で導入できます。
かかってくる費用も決済手数料のみでクレジットカード、QRコード決済は3.24%、電子マネーは1.98%と低い水準です。
自動入金の場合は、月末締め翌月20日で手数料無料。
手動入金の場合は、最短翌々日には入金されて売上10万円以上の入金は無料
10万円未満は200円の振込手数料となってます。
利用には審査が必要ですが、申し込みは約5分程度で審査承認は、最短で約3日程度~なので
すぐに導入したい店舗におすすめです。
Square (スクエア)
Square(スクエア)は、Twitter(現在の名称は”X”)の生みの親として知られるジャック・ドーシーさんが2009年にジム・マッケルヴィさんと共同設立したアメリカのサンフランシスコにある企業で東京にも日本法人が進出してます。2012年より海外進出し、2013年より日本もでサービスを展開してます。
特徴として別途購入が必要ですがSquareリーダーと接続すればiPhone、androidなどのモバイル端末を使って決済できるので
導入が簡単で持ち運びも可能で移動販売などにも利用しやすい決済サービスとなってます。
入金サイクルは、提携している三井住友銀行、みずほ銀行などは翌営業日
そのほか国内金融機関は、毎週木曜日 0:00 から翌週水曜日 23:59 までの決済額が、翌週金曜日に入金されます。
入金の際は振込手数料はSquare負担となっているため、無料で入金されるのが嬉しいですね。
審査スピードが速く最短即日で利用可能となっております。
AirPay(エアペイ)
AirPAY(エアペイ)とはリクルートが運営するキャッシュレス決済サービスで
特徴としては、クレジットカード決済、QRコード決済、電子マネー、ポイントカードでの決済などで35種類と多くの決済方法に対応しています。
利用する際は、他社と同様にiPhone、iPadと併せて専用リーダーをレンタルする形で20,167円(税込)で導入できます。
ちなみにandroidは使えないので利用する際はiPadなど購入する必要があります。
入金サイクルは三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJは月に6回、他の銀行は月に3回となってます。
また同じリクルートのAirREGI(エアレジ)と連携すること売上の管理・分析が可能になります。
こちらも周辺器具の費用のみで月額利用料などはないので、新規にPOSレジを導入したい方におすすめです。
個人の焼肉屋さんのお店は、未だに手書きのお店も多いですが、Airレジを使えば簡単に会計計算が可能です。
アルバイトなどを雇ったときの指導する時間も短縮できますし
また外部のクラウド会計ステムと連携すれば自動入力されるので経理知識、簿記知識がなくても手間なく申告書が作成できます。
そんな便利なAirペイのデメリットは導入に約10日程度~かかるのと他社より審査が厳しい点です。
【番外編】PayPay(ペイペイ)
ここ数年は、店舗開業時はPayPayを導入したいという声をよく聞きます。
PayPayはソフトバンクとヤフー(現Zホールディングス)の共同出資で設立した会社で
日本最大のQRコード決済サービスを提供してます
利用者数は、2023年2月時点で5500万人を突破しています。
PayPay株式会社プレリリース
PayPayの魅力は何といってもポイント還元率の高さと利用のしやすさでしょう。
上記の3つのキャッシュレス決済サービスでSTORESはPayPayは対応していないため
利用する際は、別途申し込みを行うようにしましょう。
-まとめ-3社の比較表あり
導入日数目安 | 最短3営業日 | 最短当日から | 10日前後 |
導入費用 | 0円(条件あり) | 4,980円~46,980円 | 0円(条件あり) |
月額費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
クレジットカード |
Visa Mastercard® JCB American Express Diners Club Discove |
Visa Mastercard® JCB American Express Diners Club Discove |
Visa |
電子マネー | 〇 | 〇 | 〇 |
QRコード | WeChat Pay | PayPey | Alipay+ WeChat Pay UnionPay(銀聯)QRコード COIN+ d払い PayPay au PAY 楽天ペイ J-coin Pay Smart Code™ |
決済手数料 | 1.98%~3.24% | 3.25%~3.75% | 2.95%~3.24% |
入金サイクル | 手動入金は翌1、2営業日 |
三井住友銀行、みずほ銀行は 翌営業日 |
三井住友銀行、みずほ銀行 三菱UFJ銀行は月6回 |
自動入金は月1回 20日 無料 |
その他銀行は 週1回 金曜日 |
その他銀行は 月3回 |
|
振込手数料 |
10万円以上 無料 10万円未満 200円 |
無料 | 無料 |
対応端末 | iOS/android | iOS | iOS |
以上、キャッシュレス決済主要3社の比較でした。
個人的には、導入までの日数が短いSTORES決済、Squareで審査が通りやすくておすすめです。
時間がかかっても問題ない場合は、Airpayはリクルートさんのシステムのため、将来的にはホットペッパーグルメ等に契約を検討される場合はシステムの連携等が他社システムよりも簡単で安価に行えますので顧客の分析可能です。