
賃貸物件にお住まいで病気や怪我などで急な出費等が重なってしまったり、一時的に仕事を辞めてしまって無職になってしまったなどで今月の家賃が払えないとお悩みは誰にでも起こりうることです。私の父は2年間病気で仕事ができない時期がありましたし、私自身も怪我で2か月近く入院し、収入が止まってしまった経験があります。
そんな時に少し遅れても大丈夫だろうと家賃の支払いを放置していると保証会社に履歴が残ったり、信用情報が傷つき将来部屋を借りるときの選択肢が狭くなったり、住宅ローンを借りることができないということがあります。
こちらの記事では家賃が払えない時の対処法と解決策などについて解説します。
目次
家賃を滞納するとどうなる?
①損害遅延金が発生する
1日でも滞納すると損害遅延金が発生します。
損害遅延金は年利14.6%が上限に発生してくるのと、保証会社等を利用している場合は、遅延手数料が設定されていることもあります。
②連帯保証人に連絡がいく
滞納して連絡がつかない場合、支払う意思がない場合は、保証人に連絡が入ります。
連帯保証人は、賃借人と同様に返済義務を負ってますので、あなたが払わない場合は保証人にも請求がいきます。
親族、友人の場合、信頼を失うことになります。
③緊急連絡先・勤務先に連絡がいく
連絡がつかないと保証人でなくても連絡が取れないですと安否確認の緊急連絡するしかありません。
同様に勤務先等にも出勤されてますか?と安否確認の連絡を行ったりします。
ただし、「人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。」という規制がありますので
勤務先や緊急連絡先に連絡があっても督促に関することは言及はないでしょう。
④警察と管理会社or保証会社の室内の立ち入り
それでも連絡が長期でつかない場合、安否確認として立ち入り調査を行います。
しかし、大家や管理会社でも合鍵を使って侵入することは出来ませんので
警察に相談し、同行してもらうことで生存確認を行うことができます。
我々、不動産会社や保証会社は、入居者に圧をかける目的を兼ねて
生活実態が見られる状態でも安否確認として立ち入りをするケースがあります。
④信用情報に傷がつく
保証会社には信販系と呼ばれる信用情報を利用した保証会社がありますのでそこで滞納した場合は5年、10年とクレジットカードが作れなくなったり、住宅ローンが組めなくなったりします。また信販系の保証会社は一瞬で審査落ちするようになりますので借りることができる部屋がかなり減ります。
⑤契約解除・強制退去になる
3ヵ月以上滞納すると信頼関係を破綻したと認められるのに十分な期間となりますので明け渡し訴訟に移る可能性があります。
明け渡し訴訟は裁判所に契約条項違反や確認してもらい、明け渡しを認めてもらいます。
その結果でも退去しない場合は強制執行という荷物撤去・鍵の交換等に移ることもあります。
⑥今後審査に通らなくなる
信販系に限らず、保証会社によってはグループで情報を共有していることがあります。
また複数の物件を所有している大家さんや貸主が不動産会社だった場合そのエリアでお部屋を借りるときの審査が厳しくなるかもしれません。
家賃が払えない時の対処法と解決策
①大家さんや管理会社、保証会社に事前に相談する
まずは大家さんや管理会社に相談しましょう。
貸主と借主という立場は信頼関係で成り立ってます。
いつ頃になれば払えるのかを伝えることが大切です。
特に保証会社の連絡を無視していると今後、審査通らなくなります。
②公的な支援制度を使う
1. 住宅確保給付金
失業や収入減少などにより家賃を支払えない場合、市区町村の窓口で申請できる支援制度です。条件を満たせば、一定期間、家賃相当額が支給されます。
対象者:
- 失業中または収入が大幅に減少している人
- 賃貸契約を結んでいる人(持ち家は対象外)
支給内容:
- 家賃額の全額または一部(地域ごとに上限額あり)
- 原則3か月間(最長9か月)
申請方法:
- 住んでいる地域の福祉事務所または生活支援センターに相談
- 必要書類(身分証明書、収入証明書、家賃支払証明書など)を提出
2. 生活保護(住宅扶助)
収入が最低生活費を下回る場合、生活保護制度を利用して家賃も含めた生活費の支援を受けられます。住宅扶助は家賃をカバーするための項目で、家賃相当額が直接支給されます。
対象者:
- 資産や収入が最低生活費を下回る人
- 他の支援制度では対応できない場合
支給内容:
- 家賃相当額(地域の基準に基づく上限あり)
申請方法:
- 住まいの市区町村の福祉事務所で申請
3. 社会福祉協議会の貸付制度
家賃が払えなくなるリスクがある場合、社会福祉協議会が提供する緊急小口資金や総合支援資金を活用できます。返済が必要ですが、無利子で借りられる場合が多いです。
対象者:
- 一時的な困窮状態にある人
- 今後の収入回復が見込まれる人
貸付内容:
- 緊急小口資金:最大10万円程度
- 総合支援資金:月額15~20万円(最大3か月)
申請方法:
- 地域の社会福祉協議会で相談・申請
4. 自治体独自の支援制度
一部の自治体では、独自に家賃支援や生活困窮者向けの助成金を提供している場合があります。住んでいる自治体の窓口や公式ウェブサイトで確認してください。
5. 住宅ローンの返済猶予(持ち家の場合)
家賃ではなく住宅ローンを払えない場合、金融機関に相談し、返済の一時猶予や条件変更を申し出ることが可能です。
相談窓口
- 福祉事務所(市区町村役場にあります)
- 生活困窮者自立支援窓口
- 社会福祉協議会
- 法テラス(無料の法律相談)
問題が悪化する前に、できるだけ早く相談することが大切です。
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②家族や友人にお金を借りる
恥ずかしいかもしれませんが、家族等に借りるのが一番良いです。
友達に借りるにも良いですが、信用を失う可能性があるので
最終手段にしましょう。
③一時的にキャッシング・カードローン等を利用する。
クレジットカードのキャッシングやカードローンを利用しましょう。
ただし、こちらは滞納してしまうと信用情報が傷付いて将来的に賃貸の審査・車のカーローンじ・住宅ローンに通らないということにもないますのでご利用は計画的に…
実はどんな物件でも家賃の支払いをクレジットカード払いにできるってご存知でしたか?
こちらのサービスを使えば毎月のお家賃のクレジットカード払いが可能です。
また転居する際の初期費用にも使えるサービスなのでおすすめです。
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身の回りのものを売る
身の回りのものを売ってお金にしましょう。
最近は中古買取店舗は減ってますが、宅配で買取してくれるサービス等もあるのでおすすめです。
最近は宅配買取も便利でお引越しや遺品整理などの際にも少しでもお金になりそうな時は、ただ処分業者を紹介するだけでなく
こういった宅配買取サービスをご紹介することもあります。

絶対にNGな例なこと
①連絡を無視する
大家さん・管理会社さんの連絡を無視することはやめましょう。
賃貸の契約条項の中の契約の解除に関する事項には、信頼関係の破綻の記述があります。
連絡を無視することで信頼関係の破綻に該当することがあります。
②パチンコ・競馬などのギャンブルやFXなどに頼る。
家賃分稼いで来ようとパチンコ・競馬などのギャンブルやFXに残金をすべて投入する人が居ます。
元の生活に戻れなくなるので絶対にやめましょう。
FX等の場合は取引量に応じたキャッシュバック等がある会社もありますので
家族に借金が言えず、取引を開始してかなりの量の取引を行って一発逆転を狙うケースがあります。
FXは余裕資金がない状態でやるのは正常な思考ができず大変危険ですので
滞納がなくなってお金を貯めてからやりましょう。

まとめ
以上、元不動産営業が教える家賃が払えない時の対処法でした。
結構私のお客様でも一時的に支払いがきついという方はいらっしゃいますが、ほとんどの方が元の生活に戻られてます。
無理をせずにしんどいときは早い段階から利用することが大切です。