不動産営業として店舗の仲介をしていた頃、新しくお店を開くお客様から「クレジットカードやPayPayを使えるようにしたい」という相談をよく受けました。
エステサロンの開業も、物件の選定から融資の取り付け、内装工事の手配、施術メニューや料金表の準備、消防手続きなど、やることが非常に多く、決済サービスの準備は後回しになりがちです。「種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」という声もよく聞きました。
今はネットで申し込めて、初期費用0円から始められる決済サービスが増えています。ただ、手数料や端末代、入金サイクルは会社ごとに違います。この記事では、2026年10月時点の各社公式サイトの情報をもとに、エステサロンにおすすめの3社を比較しました。

エステサロンにクレジットカード決済やQRコード決済のキャッシュレス決済は必要?不要?
お客様コースの料金、カードで払えますか?



PayPayのポイントを貯めているので、使えるサロンを選んでいます



高額のコースを現金で受け取るのは、お客様もこちらも不安…
「エステサロンは個人営業が多いし、手数料がもったいない」と考えるオーナーも多いと思います。
経済産業省が2026年3月に発表した数字では、2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%(新しい国内指標)になりました。買い物の半分以上がキャッシュレスで支払われている計算です。PayPayの登録ユーザーも2026年8月に7,500万人を超えています。
「今日は現金を持っていないから、カードが使えるお店に行こう」というお客さんが増えると、現金だけのお店は選ばれにくくなります。単価の高いメニューを、手持ちの現金を気にせず選んでもらえるのもキャッシュレス決済を入れるメリットです。
エステサロンでキャッシュレス決済を入れるメリット
- 高単価メニューに対応:フェイシャルや痩身などの施術もカードで受けられる
- 物販につながる:化粧品やホームケア商品を現金を気にせず買ってもらえる
- 1人営業でも会計が早い:すぐに次の予約の準備に移れる
- 現金管理の負担が減る:大きな額の現金を置いておく不安が減る



エステは単価が高い分、カードで払いたいお客様が多い業態です。コースや回数券を売る場合は、下で説明する決済サービスのルールも必ず確認してください。
2026年版 決済端末を選ぶときに見るポイント
数年前は「どこが手数料が一番安いか」で選べば十分でしたが、今は各社とも中小店向けの値下げ制度や、端末を無料にするプランを用意しています。エステサロンなら、次の4つを見て選ぶのがおすすめです。
- 決済手数料:中小店向けの低い料率が使えるか(年間の決済額などの条件あり)
- 端末代:カードリーダーを買うのか、無料で借りられるのか。iPadやiPhoneを自分で用意する必要があるか
- 入金サイクル:売上がいつ口座に入るか。仕入れや家賃の支払いに間に合うか
- 使える決済:PayPayなどのQRコード決済、交通系電子マネーに対応しているか
エステサロンで注意したいのが、コースや回数券の前払いです。エステのコースは、期間と金額によっては特定商取引法の「特定継続的役務提供」の対象になります。決済サービス側にもルールがあり、たとえばSquareでは、エステのコース・回数券は「期間1年以下かつ5万円以下」、5万円を超える場合は「期間1か月以内」でないとカード決済を受け付けられません。高額のコースを販売する予定なら、申し込む前に各社のルールを確認しておきましょう。(参考:Square ヘルプセンター「回数券・継続的役務:Squareにおけるカード決済のご利用制限」)
STORES(ストアーズ)決済


STORES決済は、ネットショップやPOSレジも提供しているSTORES株式会社のキャッシュレス決済です。月額0円の「フリープラン」と、月額3,300円(年間契約)の「スタンダードプラン」から選べます。
| 項目 | フリープラン | スタンダードプラン |
|---|---|---|
| 月額料金 | 0円 | 3,300円(年間契約・税込) 月額契約は3,960円 |
| クレジットカード手数料 | 2.48%〜 | 1.98%〜(Visa・Mastercard) |
| 決済端末 | 27,720円(税込)で購入 | 1台無料で貸出(解約時は返却) |
クレジットカードの料率は、年間のキャッシュレス決済額が3,000万円未満のお店の場合です(3,000万円以上はフリー3.24%、スタンダード2.98%)。カードの売上が多いお店ほど、月額3,300円を払ってもスタンダードプランのほうが安くなります。
なお、交通系電子マネーの手数料は2026年8月3日から3.24%に上がっています。
入金は、売上10万円以上なら振込手数料0円で、最短で決済の翌々日に受け取れます(10万円未満は200円)。月末締め・翌月20日にまとめて入金する自動入金なら、振込手数料はかかりません。
Square(スクエア)


Squareは、アメリカ発の決済サービスです。iPhoneやAndroidのスマホにカードリーダーをつなぐだけで決済でき、カードの審査は最短でアカウント作成の当日に終わります。「オープンまで時間がない」というお店に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額料金 | 0円 |
| クレジットカード手数料 | 3.25% 年間キャッシュレス決済額3,000万円未満の中小企業は2.5%(銀聯を除く対面のクレジットカード) |
| カードリーダー | Squareリーダー(第2世代)4,980円(税込) QRコードや電子マネーも使えるSquareターミナルは39,980円(税込) |
| 入金 | 三井住友銀行・みずほ銀行は翌営業日、その他の銀行は毎週水曜締め・翌週金曜入金(振込手数料は無料) |
以前は3.25%が基本でしたが、2024年11月からVisa・Mastercard、2025年1月からJCBなども、条件を満たす中小のお店は2.5%に下がりました。Visa・Mastercard・American Expressは通常1〜3営業日、最短で当日から使えますが、JCB・Diners Club・Discoverは別の審査があり、通常5〜15日かかります。
Airペイ(エアペイ)


Airペイは、リクルートが運営するキャッシュレス決済です。クレジットカード・電子マネー・QRコード決済など92種類の決済ブランドに対応しています。同じリクルートのPOSレジ「Airレジ」と連携できるのも特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額料金・初期費用 | 0円 |
| 決済手数料 | 3.24%(クレジットカード・電子マネー・QRコード) 「決済手数料ディスカウントプログラム」の条件を満たせば、主要6ブランドのカードが2.48% |
| カードリーダー | 「0円スタートプログラム」でカードリーダー(通常27,720円)が0円 iPadまたはiPhoneは自分で用意する(Androidは使えません) |
| 入金 | 三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行は月6回、その他の金融機関は月3回(振込手数料0円) |
以前はiPadまで無料でもらえるキャンペーンが話題でしたが、全業種向けのキャンペーンは2025年3月31日で終わりました。2026年8月からは飲食店向けの「キャッシュレス導入0円プログラム」でiPadの無償貸与が再開していますが、対象は居酒屋・焼肉・和食などの業態で、エステサロンは対象外です。エステサロンで使う場合は、iPadかiPhoneを用意して「0円スタートプログラム」を使う形になります。
【番外編】PayPay(ペイペイ)
PayPayだけを使えればいい、というお店は、PayPayと直接契約する方法もあります。お店に置いたQRコードをお客さんが読み取る方式なら、端末は要りません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円 |
| 決済システム利用料 | 1.98%(PayPayマイストア ライトプラン加入時は1.60%) |
| ライトプラン | 月額1,980円(店舗ごと) |
| 入金 | 月末締め・最短翌日振込(月1回)なら振込手数料は無料 |
ただし、クレジットカードは使えません。カードも受けたい場合は、上の3社のどれかでPayPayもまとめて受け付けるほうが管理が楽です。
まとめ 3社の比較表
| 項目 | STORES決済 | Square | Airペイ |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 0円(スタンダードは3,300円) | 0円 | 0円 |
| クレジットカード手数料 | 2.48%〜 (スタンダード1.98%〜) | 3.25% (中小企業は2.5%) | 3.24% (条件を満たせば2.48%) |
| QR・電子マネー手数料 | 3.24% | 3.25% | 3.24% (COIN+は1.08%) |
| 端末代 | 27,720円 (スタンダードは1台無料貸出) | 4,980円〜 | カードリーダー0円 (iPad・iPhoneは自分で用意) |
| スマホ | iPhone・Android | iPhone・Android | iPhone・iPadのみ |
| 入金 | 最短翌々日 (10万円未満は200円) | 翌営業日〜週1回 (無料) | 月3回〜6回 (無料) |
※2026年10月時点の各社公式サイトの情報です。料金やキャンペーンは変わることがあるので、申し込み前に公式サイトで確認してください。
悩み別のおすすめ
- オープンまで時間がない・Androidを使っている:Square(最短当日から使え、リーダーも4,980円から)
- カードの売上が多く、手数料を少しでも下げたい:STORES決済のスタンダードプラン(Visa・Mastercardは1.98%、端末も1台無料)
- iPadを持っていて、レジもまとめて整えたい:Airペイ(カードリーダー0円、Airレジと連携できる)



どのサービスも初期費用・月額0円から始められます。まずは申し込んで審査を通しておくと、オープン直前に慌てずに済みますよ。
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開業準備のお悩み別 おすすめサービス
| お悩み | 検討したいサービス |
|---|---|
| カード・電子マネー・QR決済をまとめて導入したい | Airペイ(初期費用・月額費用 0円、カードリーダーはキャンペーン適用で無償貸与) |
| 手数料をできるだけ抑えたい | 月額制プランで手数料が下がるサービスもあります。月の売上見込みで比べましょう |
※手数料・キャンペーンの条件は変わることがあります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。









